古代文明の謎
まとめの書『アトランティスの幻/地球の真実の歴史(楽天kobo)
無料試し読み《 第1章 アトランティスが実在した証拠。
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・古代文明の謎


 古代文明と言えば、一般的には四大古代文明とかが知られています。それ以前には、文明は無かったと言うの説が常識になっています。しかし、これは事実でしょうか?
 古代文明の前の文明、超古代文明として有名なのは、アトランティスやムーです。しかし、大西洋や太平洋の真ん中に大陸が有った可能性が地質学的に否定されてしまい、空想やオカルト扱いされています。
 しかし、超古代文明が無かったと決めつけるのは早急です。ムー大陸やアトランティス大陸は否定されたかもしれませんが、大陸としてではなく、文明を持った広い地域として存在した可能性が有るからです。

 最近は温暖化が騒がれていますが、それ以前の地球の気象を振り返ると、10万年ぐらい前から少しづつ寒冷化してきました。この寒冷化は氷河期と呼ばれ、2万年ぐらい前まで続きました。この過程で、海面も徐々に下降して来ました。
 最も低い時期では、現在より120メートルも海面が低かった事が分かっています。つまり、沈んだ大陸は無くとも、海に沈んだ広大な陸地が存在しているのです。

 120メートルの海面上昇がどれぐらい凄いかというと、日本の県庁所在地で標高が120メートルより高いのは、長野市、甲府市、山形市、盛岡市、宇都宮市ぐらいです。つまり、それ以外の県庁所在は全て水没します。福島と京都も完全に水没します。人口密集地である政令指定都市は、完全に水没し跡形も残りません、水深70メートル以上の深い海の底に沈みます。海岸線には、石油コンビナートや製鉄所や自動車工場や発電所など、重要な設備が数多く有りますが、これらも全て水没し破壊され消滅します。120メートルの海面上昇の影響の大きさが分かって頂けたでしょうか。

 約6万年前に現人類がアフリカ大陸を出て、世界中に広まったと言われています。それを裏付ける遺伝子による研究も活発に行われています。最終氷期の終了に伴う海面上昇が始まったのは、約1万6千年前からです。アフリカを出た人類は、その数万年の間、海岸付近の今は沈んだ陸地に生活していた可能性が高いのです。

 つまり、ムーやアトランティスも、この沈んだ土地に有った可能性を考える事が出来ます。アトランティス伝説によれば、アトランティスは海の側に有った都市で運河が多く、高度な文明を持ち世界中に戦争を仕掛けていたと言います。それが突然起きた大洪水により一晩で沈んだと伝えられています。やはり、沈んでいるんです。またムーも、伝説によれば海に沈んだと言われています。

 では、そんな大洪水が起きる可能性が有ったのでしょうか?
 それが有ったのです。最終氷期は海面が120メートルも低かったと言いましたが、その海水はどこに行ってたのでしょうか?
 それは、陸地に氷として貯まっていたのです。現在その名残は南極やグリーンランドなどに氷床として残っています。氷河期にはこの氷床は巨大で、カナダはほぼ全域が氷で被われ、その厚さは3千メートルを超えてたと言われています。もちろんユーラシア大陸北部も、同じく厚さ3千メートル以上の巨大な氷床に被われていました。
 この分厚い氷床が、温暖化により溶ける事で海面上昇が起きました。

 この氷床が徐々に溶ければ問題無いのですが、溶けた水がすぐに流れずに、氷床上部や内部に貯まり、巨内な湖になる現象が確認されています。これは氷床湖と呼ばれ、氷床の上に出来る場合も有りますが、氷床の内部に出来る場合も有ります。
 そしてこの氷床湖は、やがて決壊します。この決壊は爆発的に起きます。ダムの決壊と同じ理屈ですが、氷は水で溶けるので更に爆発的に凶悪にになります。古代のミズーリ川では、高さ100mの洪水となり下流を襲いました。

 北アメリカ大陸北部、ヨーロッパやロシア北部を被っていた分厚い氷床は、厚さ3千メートルを超える地球単位の巨大な物でした。そこには想像を絶する巨大な氷床湖が出来てた可能性が有ります。また北アメリカには火山も有り、氷床の内部を溶かし、巨大な氷床湖を静かに長時間形成していた可能性も考えられます。

 この氷床湖が決壊したとき、その膨大な水が海に流れ込みます。その影響として考えられるのは、まず下流域の土石流の様な巨大洪水の発生と、海に冷たい真水が流れ込む事による寒冷化です。そして海面上昇も起きます。
 約1万2千年前に、ヤンガードリアス期という急激な寒冷化が北半球に起きています。また8千3百年前も急激な寒冷化が起きています。
 そして、4千2百年前にも寒冷化が発生し、縄文文明やエジプト文明、シュメール文明が急速に衰退しました。
 更に注目すべき事は、約4千年前の同時期に、長江文明、モヘンジョダロ、シュメール文明が洪水により滅んでいる事です。
 これは、寒冷化と洪水が密接な関係がある事を窺わせます。これは、巨大な氷床湖の決壊による世界規模の洪水と、それによる寒冷化が原因では無いでしょうか?

 急激な海面上昇と言えば、約1万4千年前に融解水のパルス現象という重要な出来事が起こっています。約500年間ほどで海面が20メートル上昇しました。現代で海面が20メートル上昇すると、東京都心のみならず埼玉県もほぼ全域が水没します。これがたった500年で起きた海面上昇です。もはや洪水に近い海面上昇です。

 洪水伝説は世界中にあります。特に、ノアの方舟が有名です。旧約聖書の伝説ですが、これはシュメール文明のジックラトの事かもしれません。4千年前の大洪水の後、メソポタミアを捨てたシュメールの民は、古代パレスチナに流れ着き旧約聖書の元になる伝説を伝えました。

 従来、世界的な洪水は発生しないと言う説が有力でした。しかし、巨大氷床湖の決壊は、津波となり世界規模で洪水を引き起こす可能性が有ります。古代に世界中を大洪水が襲った可能性は非常に高いと思われます。そしてそれは何度も起きていると思われます。

 アトランティスは、現在のアメリカ大陸の東岸に有った可能性が高いと思います。候補地としては、フロリダ付近とアマゾン川河口だと思います。
 アトランティスが滅んだのは1万2千年前と伝えられていますが、ちょうどアメリカの五大湖が形成されたのも1万2千年前と言われています。そして五大湖が形成された原因も、氷河の影響と言われています。
 北アメリカ大陸が写った衛星写真を見ると、ミシガン湖からメキシコ湾に向かって、水が流れた跡の様なものがみられます。これが、超巨大な氷河湖の決壊の痕跡では無いでしょうか。そして、アトランティスを滅ぼした原因になった、地球規模の巨大津波の原因では無いでしょうか。

 ムー文明は、東アジアに存在したと思われます。東南アジア辺りの水没した大陸棚、スンダランドと呼ばれている場所に有ったと思われます。数多くの島が存在し、それらを含めた広範囲の文化圏という感じだったでしょう。
 アトランティスが滅んだと同じ時期に、はやり津波により滅んだと思われます。
 それ以外にも、世界中に文明が有ったと思います。インドや地中海やエジプトにも、文明が有った可能性が高いです。
 しかし、津波とその後の急激な気象変動で、同様に壊滅的な被害を受けたと思われます。エジプトやギリシアは地中海に面しており、津波の被害が少なかった事で、その後の世界の文化をリードする、文明を継承できたのかも知れません。

 現在分かっている大きな寒冷化は、約1万2千年前、約8千年前、約4千年前の3回有ります。その度ごと文明が崩壊したでと思われます。世界規模の洪水が襲ったかもしれません。その後の激しい気象変動は、生き残った人々を更に苦しめたでしょう。
 文明の発展はこの間の、気候が安定してる時期に発展したと考えられます。つまり7千〜4千年前が文明の成長時期で、4千年前〜現代も文明の成長可能な時期です。おそらく1万〜8千年前も気候が安定していた時期が有り、文明が成長した時期が有ったと思われます。

 2001年に、インドのカンベイ湾の海底に遺跡らしき物が発見されました。水深は40メートルで、引き上げられた遺物による年代測定では、約9千5百年前と推定されました。9キロメートル以上規則的なソナー映像が確認され、街の痕跡では無いかと推測されています。また川の跡にはダムの痕跡も発見されたそうです。これが、1万〜8千年前の気候安定時期の遺跡かもしれません。

 超古代文明と呼ばれるムーやアトランティス、その他の文明はどのくらい栄えていたのでしょうか。それは今では分かりまません。しかし伝説によれば、空飛ぶ船を持ち軍事目的で使っていたと伝えられています。

2009.9.27
目次
1章 古代文明の謎(こ のページ)
2章 日本人と文明のルーツ
3章 アトランティスの幻
4章 ナスカ地上絵の謎と考察

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元は2chオカルト板の「オーパーツ・古代文明」スレで、そこで話題にした物をまとめたものです。
オーパーツ・古代文明 ver3 http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1227003529/
 最初は勢いで書き込んでいたのですが、まさかここまで話しが広がるとは思いませんでした。
 調べれば調べるほど古代文明に近づいた気がして面白かったです。
2009.10.17