天の鳥船と建御雷について

まとめの書『アトランティスの幻/地球の真実の歴史(楽天kobo)
無料試し読み《 第1章 アトランティスが実在した証拠。
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天の鳥船とは

 天(アマ)の鳥船の原理は電気による推進で、垂直上昇や空中静止が容易な推進機関だと考えられます。 これは現代文明では実用化されていないテクノロジーです。しかし現代文明で実現不可能な技術だとは思いません。

 インカは車輪を使いませんでした。これはアトランティスでは自動車より先に鳥船を実用化していており、それがが理由だったと考えられます。 アトランティスでは現代文明と違い「馬から鳥船へ」と技術が発展した可能性が有ります。

アマの鳥船の形状

 アマの鳥船の形状を考察すると、それは翼が必要でないため先端が尖った丸太のような船体になります。 しかし戦争や観光に使うためにはオープンデッキも有った方が良く、よって下のような形状であっただろう考えられます。

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図1

 かなり手抜きのCGですが、エジプトの太陽の船とかノアの箱船にも似ている気がします。世界各地の神話の世界にも似てる船がありそうです。

 この鳥船は船体は常に水平を保ちそのまま上昇したり下降できます。水平のまま前進後進も可能です。 ただ左右に傾けるのが苦手であり、ターンもゆっくりで横移動も苦手だったと考えられます。これらは原理や構造上の制限から来ていますが、 これについては別の機会に解説します。楽しみにしてください。

 つまり前後の立ち上がりは、風除けと空気抵抗の改善のために有ります。この部分は半球と言うかドーム状で飛行機の前端のような形状です。 前進と後退が同じぐらい得意なので両方に有ります。
 甲板はオープンで中央に船室が有ります。低空で静止時にはこの部分に人が出てきて行動できます。床下にも船室が有りますが、 船体の下半分はほとんど機関室になります。側面が高いのは機関がでかいためです。これでも前方から見れば円のような縦横比になっています。

 この鳥船の戦場などでの使われ方は、戦場まで直線に前進し雷兵器や弓矢や投石で敵を攻撃し、 撤退時は来た時と同じ道を直線的に後退する作戦だったと思われます。Uターンが苦手なのでこの方が早いのです。 よって前後を同じにしたこの形が合理的なのです。

 操縦席は、おそらく船の中央部分の屋根の上に有ったと思われます。この位置だと後退の場合は後ろに向き変えるだけで済み、 操縦桿も操縦席も一つで済みます。

 鳥船は空に浮かぶ船ですが、もちろん海の上に浮かぶ事も出来ました。海上を航行する場合も帆などは使わずに、 空を飛ぶのと同じ原理で海上を高速に移動できます。しかし機関室がかなり重いので喫水線がかなり上で、 海上に浮かんだ場合は平らな船に見えた可能性が有ります。また海上から空に垂直に上昇する事も可能でした。

 船体の大きさも多様だったと思われます。ただし小型船は機関室の関係で逆に難しかったでしょう。 おそらく全長30〜50メートルぐらいが多かったと思います。図1の鳥船は全長が約50メートル有ります。 エジプトのピラミッド横から発見された太陽の船の全長が約43メートルなので、それよりちょっと長めです。

 しかし巨大なものが大好きなアトランティス人です。これで満足する訳が有りません。 全長100メートルを超す大型の鳥船も存在した可能性が高く、 最大級の鳥船は全長が数百メートルは有ったかもしれません。これには王族が乗り込んだと思われ、 その巨大鳥船の甲板には庭園とかも有ったでしょう。

アマの鳥船の性能

 日本と南米の空路が確立されており、その進行方向は最初に目視で目印で決めていたとすると、 鳥船の直進安定性が極めて良かった事が窺えます。 また速度もかなり出せたようです、南米から日本まで約1万7千キロメートル有りますが、 途中に陸地が無いのでノンストップで飛んで来てたと思われるからです。

 また数百トン以上の巨石を持ち運んでたらしいので、推力もかなり有ったと思われます。 超巨大な鳥船であれば数千トンの推力が有ったでしょう。 目が眩みそうな数値です。現代文明の最大級のロケットの推力が3000トンぐらい有りますが、たった5分間ぐらいしか持ちません。

  時速100kmで飛んでくれば約一週間で日本に着く計算です。当然もっと速度は出たと思われます、どれぐらいだったでしょうか。 宇宙空間まで行けば時速1万km以上も可能な推進原理なんですが、アマの鳥船は完全な密閉タイプで無いと思われるので、 高度5千メートルぐらいを巡航して時速500kmぐらいが妥当でしょうか。これだと南米から日本まで2日ぐらいです。 低い高度を遅く飛べば快適な旅になりますが、低過ぎると雲や雨の影響を受けますので、こんなもんでしょう。

 鳥船の進路を決めていたのは、目視と慣性誘導装置だったと思われます。現代の飛行機も初期は目視のみで飛んでいたので、 目印を決め飛行する事は一般的だと言えます。しかし、それを1万キロ以上も維持するのは難しいので慣性誘導装置は必須でしょう。

 ただしアマ(アトランティス)にはコンピューターは無かったと考えられます。その理由は文字の使用を制限していたと思われるからです。 文字を使う事で知識の伝承がスムーズになりますが、アマはそれを嫌い口頭伝承を重視していた形跡があります。いわゆる一子相伝の秘伝です。 文字の使用が制限されていれば情報機器の発展は不可能です。よってデジタル機器は発達してなかったと考えられます。

  慣性誘導と言っても原始的なものは、天井から吊るした重りとかコップに入れた水を 熟練者が見て、その動きを脳内で計算することでも可能です。さすがにここまで原始的だとは思いませんが、 ジャイロを使ったアナログ的な誘導装置だったと思います。これは現代の文明でも初期の飛行機やロケットに使われていました。 鳥船は空力で飛行しませんので、飛行機より誘導しやすかったと思います。
 なぜ磁石を使わないのかというと、機関室で莫大な電気を使用してますので微弱な地磁気を使う事は構造的に不可能なのです。

 鳥船の操縦と正確な空路の維持には熟練を要したと考えられます。船長は名誉ある職業だったでしょう。 日本人には機械の不備を人間が解決しようとする気質が有ります。 つまり人間が機体や船体と一体化する事によって人的補正を掛け、高度な操縦を目指してしまうと言う伝統が有ります。 これは旧日本軍にも受け継がれており、もしかしたら天孫の末裔が引き継いだ伝統なのかも知れません。

 さらに船長が船と一緒に沈むと言う価値観もアマから受け継いだ可能性が有ります。鳥船は高度な秘密が詰まっており、 敵に奪われる事は絶対に避けなければなりませんでした。よって船長は最後まで残り完全に沈没させたり破壊をする義務が有り、 最後まで責任を持って見届ける必要が有っただろうと思われるからです。その事が伝統の元になったとも考えられなくもないからです。 日本海軍が手本にしたイギリスも実はアトランティスに近いと言えます。

 アマの鳥船にはデジタル情報機器が無い分、アナログやローテクな部分も有ったと考えられます。

驚異的なアマの科学力

 アマの鳥船には高度な操縦設備が無かったと推測できます。しかし電力関係の発展は凄かったようです。 鳥船の実用化には1億ワットは最低でも欲しい所です。しかも雷兵器や人員を満載し高速戦艦化するなら、更に100倍の電力は必要でしょう。 想像したくないような発電設備です、もしバッテリー搭載ならば想像を絶します。ともかくアマの時代はこのテクノロジーを鳥船に積んでいたと考えらます。

 アトランティスは現代社会より遙かに高効率で、しかも小型化した発電設備を実用化していた事が推測されます。 この驚異的なテクノロジーは現代社会が脱化石燃料社会に向かうために是非とも欲しい技術だと言えます。

 もし男女群島南西に沈んでいると思われる天孫大神殿が発見されれば、 これらに関する遺物も見つかり驚異のテクノロジーも意外と早く解明できるかも知れません。


建御雷神(たけみかづちのかみ)と は


 「古事記」において「天鳥船神」と切っても切れないのが「建御雷神」です。 大国主の国譲り神話では出雲沖の海面に多数の剣を逆向きに立て、その上に胡座をかいて大国主に国譲りを迫ったと伝えられています。
 これは鳥船と同じような例えであり、建御雷という「物」は実際に存在したと考えられます。建御雷神とは鳥船から地上に雷を落す兵器だった可能性が有るの で す。

 この様子を再現CGにしてみました、大国主から見た天鳥船神と建御雷神です。 相変わらずしょぼいCGですが、これは現代の科学でも実現可能な兵器です。これを見れば電気に詳しい人ならすぐ原理が分かるでしょう(笑)。

大国主の国譲り神話、海面に雷 を建てる「天の鳥船+建御雷神」イメージCG動画
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図2(クリックで動画)

 海面に建つ黄色い弧(アーク)が雷です。船底から雷が弧を描いて下に延び続けています。 そして切れればまた船底から雷のアークが伸びます。どうでしたか?原理が理解できたでしょうか。

 この雷兵器の原理は極めて単純です。船底に逆Vの字の電極を設け高電圧で放電させます(図3)。これはアーク放電とか電弧とか呼ばれます。 ここに大電流を流せば強い磁界が発生し、電弧は自分が発生した磁力線の影響を受け広がります(図4)。 そして大電流を流し続ければ、上空の鳥船の船底で発生した電弧は広がり続け、やがて地上に達するでしょう。
 通常の雷なら上空から地面へ点で落雷しますが、建御雷の極めて恐ろしいところは広がりながら地表を這う事です。 しかも地面より電気抵抗の少ないところを突き抜けますので、人間を狙って雷が横に走り広範囲になぎ倒し殺傷します(図5)。

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図3
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図4
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図5

  建御雷を地上に襲わせながら天の鳥船を飛行させれば、地上の敵兵士を一気に殲滅できます。 逃れる方法は金属製の武器や防具を捨て窪地に身を隠すか、地中や水中に身を隠すかしかありません。もはや逃げ惑うだけです。
 建御雷の威力は100万ボルト以上1万アンペア以上と推測できます。 巨大な鳥船を浮かすためにはこの100倍の電力は必要と思われますので、鳥船内蔵の発電容量は余りまくっています。 よって余剰の電力を使った多数の建御雷が地表を襲い、敵の上空を飛行するだけで数百人〜数千人を一気に殲滅できたたでしょう。 兵器「建御雷」が最も恐れられていた事は十分に推測できます。

 しかし、天の鳥船+建御雷神のCG動画を見て、ふと疑問を持った人も居るかも知れません。 「大国主は威嚇されてる時に、なぜ大砲で撃ち落とさなかったのだろう?」と。それはもっともです。
  この答えは、刀は有ったが巨大な金属の兵器は無かったのだろうと推測できます。つまり大砲のような巨大な金属兵器は作れなかったのです。 建御雷も現代の戦車のような、厚い金属で蔽われた兵器を倒す事は困難でしょう。

  アマ(アトランティス)時代は製鉄に関しては今より遅れていた可能性が高いです。 強磁性体である鉄は鳥船と相性が悪く、製鉄技術の進歩が遅れてしまったのかも知れません。 近代日本も日本刀など鉄製品は優秀だったのですが、黒船や西洋の大砲を目にして明治になってから砂鉄から鉄鉱石を利用した製鉄に移行しています。

 そしてもうお気付きでしょうが、この建御雷のテクノロジーが天の鳥船の浮上原理に繋がっているのです!

2010.4.2、10.5.9 建御雷追加
4章 ナスカ地上絵の謎と考察
5章 日本のナスカ、巨石の謎
6章 天の鳥船と建御雷について(こ のページ)
7章 鬼伝説の真相
8章 巨石の謎その2 考察
9章 海に沈んだ大神殿、海底遺跡の位置
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